機械保全技能士に落ちたら次はいつ?一部合格の免除と再受検の設計
著者・監修: 依田尚人(YDAIコンサルティング株式会社 代表)
機械保全技能検定で学科試験と実技試験の一方だけに合格していれば、その試験は同一作業に限り次回以降ずっと免除されます。次の受検では、残った片方だけを受け直せばよいということです。
不合格の通知を受け取った直後は「またゼロからやり直しか」と感じますが、制度上はそうではありません。まず自分がどの状態なのかを結果通知書で確認し、そこから次の回を設計するのが最短ルートです。
本記事では、日本プラントメンテナンス協会の試験要項・よくある質問・合格発表ページと2026年度実施公示を一次ソースに、再受検の組み立て方を整理します(いずれも確認日2026-09-07)。
まず結果通知書の「番号」を確認する
再受検の設計は、結果通知書に何の番号が印字されているかで分かれます。
技能士番号が印字されていれば、学科・実技の両方に合格した技能検定合格です。合格通知番号が印字されていれば、学科または実技の一方だけを合格した一部合格です(出典: 合格発表ページ・確認日2026-09-07)。
どちらの番号もない場合は、学科・実技とも合格に届かなかった状態です。次回は両方を受け直すことになります。

なお学科試験は65点以上、実技試験は60点以上が合格基準で、各設問の配点や個別の解答内容は非公開です(出典: 試験要項・確認日2026-09-07)。あと何点だったかを推測するより、出題範囲の穴を埋めるほうが確実です。
一部合格なら次回は片方だけ
一部合格は、次回以降の受検負担を大きく下げます。
免除の範囲と期限
学科試験または実技試験の一方だけに合格している場合、合格している作業に限り、合格等級以下の同じ試験が免除されます。この効力に期限はなく、1級・2級・3級では永続的に有効です。特級のみ、合格した日から5年間(最終年は年度の終わりまで)という期限があります(出典: 試験要項・公式Q&A・確認日2026-09-07)。
たとえば2級機械系保全作業の学科試験にだけ合格した場合、機械系保全作業の3級・2級の学科試験が免除されます。2級電気系保全作業の実技試験にだけ合格した場合は、電気系保全作業の3級・2級の実技試験が免除されます(出典: 試験要項・確認日2026-09-07)。
免除付受検申請の手続き
免除を使うには、受検申請時に技能士番号または合格通知番号を入力します。免除付受検申請ができるのは、平成27年度以降に協会が実施した試験で技能士合格または一部合格した人です(出典: 試験要項・公式Q&A・確認日2026-09-07)。
平成26年度以前に都道府県協会が実施した試験の一部合格者は、免除付受検申請ができません。この場合は合格後に合格証書交付申請を行う流れになります(出典: 公式Q&A・確認日2026-09-07)。

次に受けられるのはいつか
免除の有無とは別に、次の受検機会がいつ来るかは等級によって違います。ここを見誤ると、準備のペース配分がずれます。
2026年度の回別構成
2026年度は年2回の実施ですが、実施される等級が回ごとに異なります。第1回は3級のみ、第2回は特級・1級・2級・3級です(出典: 2026年度実施公示・公式Q&A・確認日2026-09-07)。
| 回 | 実施される等級 | 受検申請 | 主な試験日 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 3級のみ | 2026年4月1日〜4月17日 | 2026年6月21日 |
| 第2回 | 特級・1級・2級・3級 | 2026年8月24日10時〜9月25日18時 | 2級 2026年12月13日/特級・1級・3級 2027年1月10日 |
(出典: 2026年度実施公示・確認日2026-09-05)
等級ごとの間隔
3級は年2回の機会があるため、第1回で不合格でも同じ年度の第2回に再挑戦できます。一方、特級・1級・2級は第2回のみの実施なので、次の機会はおよそ1年後になります(出典: 公式Q&A・確認日2026-09-07)。

1年空くと分かった時点で、学習を止めずに一部合格を確定させる方針に切り替えると、次回の負担が半分になります。
3級を受けている人は事情が違います。第1回で不合格でも、合格発表から第2回の申請受付までに時間があるため、結果を見てから同じ年度内に再挑戦する判断ができます。年度をまたがずに次の機会が来る点は3級だけの利点です。
なお電気系保全作業の実技試験は、他の区分と試験日の設定が異なります。2026年度第2回では2026年11月28日から2027年2月21日までの間で協会が指定する日に実施され、合格発表も2027年3月19日と他より後になります(出典: 2026年度実施公示・確認日2026-09-05)。次回の計画を立てるときは、自分の作業区分の発表日を基準に逆算してください。
申請のやり直しで損をしないために
再受検の申請には、知らないと損をするルールがいくつかあります。
まず、受検手数料は理由のいかんにかかわらず返金されず、次回以降の試験への充当もできません。欠席の連絡は不要ですが、試験日の変更や返金は行われません。天災など受検者の責に帰することができない事由の場合のみ、返還されることがあります(出典: 公式Q&A・確認日2026-09-07)。
次に、第1回の受検申請後に受検者の都合で第2回へ繰り越すことはできません。また第2回の受検申請後に、第1回の結果を理由として第2回の申請を変更・キャンセルすることもできません(出典: 公式Q&A・確認日2026-09-07)。
3級を第1回で受けた人は、合格発表が2026年7月31日、第2回の申請受付が2026年8月24日からです。結果を確認してから申請できる日程になっているため、必ず結果を見てから申し込むのが公式の案内です(出典: 実施公示・公式Q&A・確認日2026-09-07)。

次回までの準備をどう組み立てるか
準備の材料として公式が用意しているのは、公表された過去の試験問題です。過去に実施した3回分の試験問題と正解が公式サイトに掲載されています(出典: 試験要項・確認日2026-09-07)。
一方で協会はテキストの発行や対策講座を実施していないと明記しています(出典: 公式Q&A・確認日2026-09-07)。教材は自分で選ぶ前提の制度設計です。
実技の準備で見落としがちなのが持ち物と時間感覚です。電卓を使えるのは特級の実技試験と設備診断作業の実技試験だけで、腕時計は会場に時計がない場合に備えて自分で持参します(出典: 公式Q&A・確認日2026-09-07)。

受ける等級と作業区分をこの機会に見直すのも一案です。等級と作業区分の全体像は機械保全技能士とは?等級と3つの作業区分の全体像と選び方、1級と2級の異同は1級と2級の違いの解説記事で整理しています。
よくある質問
学科だけ受かった場合、次回は実技だけ受ければよいですか
はい。合格している作業に限り、合格等級以下の学科試験が免除されます。1級・2級・3級では期限がなく永続的に有効です(特級は合格後5年間)。受検申請時に合格通知番号を入力してください(出典: 試験要項・公式Q&A・確認日2026-09-07)。
2級に落ちたら次はいつ受けられますか
2026年度の場合、2級は第2回のみの実施です。次の機会はおよそ1年後になります(出典: 2026年度実施公示・公式Q&A・確認日2026-09-07)。
受検手数料は返してもらえますか
返金はできず、次回以降の試験への充当もできません。ただし天災など受検者の責に帰することができない事由により受検できなかった場合は、返還されることがあります(出典: 公式Q&A・確認日2026-09-07)。
一部合格の番号を忘れてしまいました
公式サイトの「合格通知番号・技能士番号検索」で番号を検索できます(出典: 試験要項・公式Q&A・確認日2026-09-07)。免除付受検申請では番号の正確な入力が必要です。
まとめ
機械保全技能検定は、学科か実技の一方に合格していれば同一作業に限り次回以降ずっと免除されるため、不合格でも積み上げが残ります。まず結果通知書の番号で自分の状態を確認してください。
次の機会は等級で異なり、3級は年2回、特級・1級・2級は第2回のみです。手数料の返金・充当ができないことと、回をまたぐ繰り越しができないことを踏まえ、結果を確認してから申請する順番を守るのが確実です。
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出典
- 試験要項|機械保全技能検定(日本プラントメンテナンス協会)(kikaihozenshi.jp)
- よくある質問|機械保全技能検定(日本プラントメンテナンス協会)(kikaihozenshi.jp)
- 合格発表|機械保全技能検定(日本プラントメンテナンス協会)(kikaihozenshi.jp)
- 2026年度 機械保全技能検定の試験概要について(実施公示)(kikaihozenshi.jp)
著者・監修
依田尚人YDAIコンサルティング株式会社 代表
依田尚人は YDAIコンサルティング株式会社 代表。設備保全・フィールドサービスの資格制度・公的統計・働き方について、試験実施機関・所管省庁等の公開情報を一次ソースまで確認する工程を標準として、本サイトの記事を設計・監修しています。
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